2010.01.22 私の聖なる建物 バラガン邸

 バラガンを知ったのは、1980年代だったと思います。
『Casa Vogue』という雑誌で、彼の特集がありそれから 気になりだして、
色々な書物で知れば知るほどこれは
「私の建物」と思うようになってきました。

そして2002年の『Casa BRUTUS』の特集を読んでからは、
いつか行ってみたいと 思うようになりました。

こうしてたくさんの情報を持って行ったのですが、
やはり建物の中に入ると、
今まで体験した事のない感激がありました。

そこは、建築家バラガンの霊的な場所でした。

ここは彼が読書にふけり、色の有りようを考え、
哲学を愛したスピリチャルな場所です。

建築家は建物に様式を追求したり、機能を求めたり、
美しさを求めると思います。
もちろん彼もそうであったと思いますが、敬虔なカトリック
であった彼の作り出した建物は
不必要な物が無く、シンプルにして大胆な表現がありました。

彼の作品に対して感じる事は、時に彼の作品をコピーして
作ったものや、それ風なのに
遭遇することがありますが、絶対に彼のようには建てられない という事です。
それはまるで建物に彼の霊が宿っているように、
彼にしかできないものを私は感じ取るのです。

私も店を造る時には、直接的には(建物には)
影響されてないと 思いますが、
こういった部分では強く影響されているかもしれません。
そのどこにもない独自性を私の店「flower」にも出せたらと 思っています。

どうしてもその美しさを見て欲しいので、2枚の写真を書籍
『ルイス・バラガンの住宅』(斉藤祐 著)
より拝借しました。

一枚はバラガン邸の玄関ホールの写真です。
私が訪れた時も、暗い入口を抜けるとここに着きました。
全体は暗く上の方に光がある事が分かります。
このシンプルな空間に私は魅了されたのです。


2枚目はギラルディ邸のプールへ行きつく黄色い光の回廊です。
時間は午後一時半くらいかなと思います。
入るや否や、黄色のシャワーです。
バラガン邸は色はピンクのみですが、晩年のバラガンは
いくつかの色を 使っています。

ピンクはブーゲンビリアの花、薄紫はジャカランダの色、
黄色はメキシコの大地のようです。
ここにもどこにもない空間がありました。