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flowerも4店舗となり、大変ありがたい事に、ある程度の知名度も出てまいりました。
そのことをひしひしと感じるのはファッションビルからお誘いがあるときです。
今まで何社かお話を伺いましたが、flowerがそこにある事を想像すると何か違和感を感じていました。
確かに店を伸ばしていく方法として、ファッションビルに入ることは避けて通れないことかもしれません。
多くの会社がファッションビルに出店し、大きく成長しているのは事実です。
そんな折、出店のお誘いがありました。
今までのお話より面積が広く、デベロッパーの方々の熱意も伝わり、わたくしの心は動かされました。
Flowerも名古屋でファッションビルに入って、その中で学んだ事もあり
今回それが活かされるのではないかと、社内で話し合う事にしました。
その中で賛成の者もいれば、反対の者もいました。
反対の意見として、ファッションビルにあるflowerは「らしさ」を失ってしまうという者が大多数でした。
しかし、わたくしも従業員50名ほどになると安定した経営をどこか考えてしまいます。
それはその中に入れば、flowerを初めて知ってくださるお客様が大勢いると感じたからです。
そんな中、あまり気乗りしない社員とも話し合った上、
「こんな大きなチャンスはないのでは」と改めて思い、デベロッパーの方とお会いしました。
話し合いの末、「やはりやりたい」という気持ちを社員に話し、最後に現場に行ってみようとまた足を運びました。
現場に行ったとき、わたくしは困惑しました。
そこは安い商品がずらりと並び、販売スタッフの方は大きな声をだしていました。
その中をお客様があちらの店、こちらの店と忙しく見ていました。
その時突然flowerのスタッフの声が聴こえてきたのです。
「社長、本当にここがいいのですか」
「私たちが大きな声で “いらっしゃいませ”と叫んでいるflowerが社長の本当に望むものですか」
とわたくしの耳に響いてきたのです。
わたくしは思わずそのスタッフの名前を叫びました。
その時初めて、今まで作り上げてきたflowerを見失っていると気づきました。
そしてこのファッションビルへの出店はお断りさせていただきました。
そのスタッフの声は天使のささやきのようにわたくしの心の中に入ってきたのです。
もしかして今までのflowerがあるのもいつもどこかで天使の声が聴こえていたのでしょう。
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